【象嵌とは】

 

象嵌の「象」は動物の象ではなく、「像」と同義で、「かたち」「イメージ」「デザイン」の意味で使われています。
「嵌」は「嵌める」(はめる)という意味です。

金銀を「象(かたち)」にかたどり、切り抜いてそれを鉄の地金に「嵌め込み」、仕上げに漆をかけます。漆黒に浮かぶ繊細な金銀の模様が美しい工芸品です。

京都の象嵌「京象嵌」の特徴としては、地金に布目状の筋模様(布目切り)を入れるところです。肉眼ではほとんど見えず、「目切り三年」と呼ばれるほど、熟練した技術を必要とします。

象嵌は英語でDAMASCNE(ダマシン)と呼ばれ、これは布目象嵌発祥の地である、シリアのダマスカスの地名から出たものと考えられています。

最も古い象嵌は紀元前2世紀に中国の洛陽から出土した青銅鏡があり、その技法は8世紀ごろ、シルクロードから仏教伝来とともに中国、朝鮮を経て京都に伝わり現在に至ります。